絵と詩 雪山で遭難

 

(オリジナルイラスト)
車に乗って冬の旅に出かけた。
季節は12月の下旬、平地では冷たい雨が降り、
ワイパーを動かしながら走っていた。
山道を登って行くと、雨から雪に変わってきた。
仕方がないので今夜は車中泊に決めた。
夜はずいぶん寒かった。毛布一枚ではよく眠れない。
朝、目を覚ますと驚いた。
車も山道も雪で埋まっていた。
このままじゃ山から下りられない。
誰もいない、ひっそりと静まり返った山の中で
ただ一人で雪をかいていた。
(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)