絵と詩 忘れてきたもの

 

 

 

 夏の日、ヨットでひとり旅に出た。

 海は穏やかで、風も少し吹いていた。

 港を出てから忘れ物に気づいた。

 長い航海に必要なものだった。

 がっかりしていたとき、陸地からそれは飛んできた。

 白い翼をパタパタさせて、ヨットに向かって飛んできた。

 

(色鉛筆、水彩画 縦25㎝×横18㎝)